IMUG 2023キックオフミーティングレポート#2
NTTデータ イントラマートのユーザー会「IMUG」は5月17日、2023年度のキックオフミーティングを開催しました。今回は特別ゲスト講演の内容をお届けします。前回の内容をまだご覧になっていない方はぜひ、#1のレポートもご確認いただけると幸いです。
IoTNEWS・小泉氏の特別講演でDXのリスキリングを開始
キックオフでは早速、「DXの学び直し」のためのコンテンツの一環として、特別講演も実施しました。IoTNEWS代表/株式会社アールジーン代表取締役でデジタルソサイエティ研究家の小泉耕二氏が「DX銘柄/DX認定にみる、国内企業の『DXの到達点』―DX推進における現実的な問題点と解決策―」をテーマに、日本企業のDXの現状をどう捉えるべきかを分かりやすく解説してくれました。
小泉氏はDX銘柄やDX認定について、現在の制度の概要をおさらいした上で、「(DXの取り組みを)数字で適切に評価するのは難しい。DX銘柄に選定されている企業に話を聞いても、自社のDXは完璧だと考えている企業はないという印象です」とコメント。現時点で未選定の企業も焦る必要はないとのこと。
日本企業のDXの実情としては、「デジタル技術を駆使して業務をトランスフォーメーションすると捉えている人が多い」と指摘。しかしDXは「データ」を駆使してビジネスモデルやビジネスプロセスを変えていくことが本質であり、「DXは最終的には『データドリブン』に落ち着く」と話しました。
一方で、企業には既に多くのデータがありますが、情報システムを全て連携して簡単にあらゆるデータを使える環境が整備できるかというと、そうではありません。小泉氏は「やりたいことは何か、それに必要なのはどのデータかを定義して必要なデータを集めてくるというアプローチをしないと、データドリブンはなかなか実現できない」と話します。
その上で、DXがうまくいっていない企業の特徴として「意思決定層が、何をやりたいのか明確になっていない」と分析。DX人材の不足は社会的な課題として指摘されていますが、人材不足を嘆く前に、会社が現時点で何をしているのか、何をやりたいのかを明確にしてタスクを与え、人材を育てていく取り組みが必要ではないか」と提言しました。
こうした取り組みを一気に進めるのは難しいかもしれませんが、少しずつでも手を打たなければ市場の変化についていけなくなる可能性が高まっているのも確かです。小泉氏によるDXの学び直し講座はシリーズ化を予定しており、より具体的なDX推進のアプローチを学ぶことができるイベントを企画していきます。
IMUGメンバーとともにビジョンを実際の活動に反映させていく
キックオフの締めくくりとして、3年目を迎えたIMUGの「コミュニティビジョン」として、「つながりを育み、ひらめきを生み出す、ワクワクが待っているコミュニティ」を掲げたことを発表しました。このビジョンには、業種を超えてintra-martユーザーがつながり、活用方法やDXの実現方法を学び合うとともにビジネスに関するひらめきを得ていただきたい、そして仲間と出会える、新しい知識を得られるというワクワクした気持ちをもって参加していただきたいという思いが込められています。
コミュニティビジョンについて説明したIMUG事務局の三村真由・コミュニティマネージャーは「ビジョンを掲げるだけでなく、実際の活動に反映させていくことがより重要だと考えています。IMUGメンバーの皆さまには、こんなところを改善してほしい、こういうことをやりたいという率直な声を事務局にぶつけていたただき、一緒に活動を盛り上げていただけるとありがたいです」と呼び掛け、プログラムを締めくくりました。
以上、盛沢山の内容でお届けしたキックオフのレポートでした。
3年目を迎えたIMUGの活動に、これまで以上にご期待いただけると幸いです!
(IMUG事務局編集部)
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